「…今でもムカつくけどね。こんなことでごちゃごちゃなるのもヤだしさ。」


優介は少しぶっきらぼうにそう答えた。




袋の中身は、薬と絆創膏。優介、男のクセに、こういう所にまわる気は女顔負けだ。



「…いきなり殴って、ごめん。」

いきなり、呟くように、優介は謝った。





「…や、俺こそ…」

ごめん、そう言おうとしたけど、優介に謝るのは違う気がする…。




…本当に謝らないといけないのは、高科に対してだ。