「っもう止めてください!!」

次の瞬間、私は智晴先輩の前に飛び出した。
優介先輩の手は私が出てきたことにびっくりしてか、途中でストンと落とされた。



「もう…止めてください…。」


思わぬ私の登場に、智晴先輩も優介先輩も驚いていたけれど、私は構わなかった。




眉の間に皺をよせながら汚れた制服を簡単にはたくと、智晴先輩はそのまま屋上を出ていってしまった。