「…ここ、」


ずっと、何も考えずに走ってきて辿り着いたのは…
皮肉にも、智晴先輩にフラれた時に辿り着いた公園。




「なんで…ここなんだろ。」

自嘲気味に呟いてみる。
誰もいない、静かな公園。



ぶらんこに、座ってみる。
ひんやりと冷たい。




「よく会うね、俺たち。」


いきなり、後ろから声が響いた。