とりあえず、駅に行かなきゃ。 家に帰るには、どっちみち駅に行かなきゃいけないし。 私は駅への道を歩く。 頭の中をぐるぐる回る、『舞花』の存在。 先輩の哀しそうな顔。 私の気持ち。 どこにも、出口が見つからない。 先輩には、笑顔でいてほしい。 だけど、私は先輩に好きになってもらいたい。 でも、先輩は舞花が好き。 気持ちが、矛盾する──…