「あーあー」


「もう!!!あーあーじゃないよ 慰謝料請求しますよ」


と 笑いながら立つとバランスを崩し今度はオレの腕の中へ潜り込んだ


「おい おい!
まぁ 落ち着け」


ポンポンと背中をたたいた


「お詫びにコーヒーでも飲んで行く?」


「いやー 佐藤さんに怒られちゃう!どこまで行ってるんだ 何分かかってるんだって」


「佐藤?ああ あのメガネ野郎ね!陰険っぽいヤツね」


「だから今度おごってね!」


「今度はないから」


「ケチ・・・」


あいつは聞こえないように行ったつもりだろうけど


おれの耳にははっきり聞こえた