青空のむこうに~バスケに恋して~



「私、ゆずの努力してる姿がすっごい好きだった。虎鉄といつも、あの子はどんどん伸びるって、話してたんだよ…」



『見てる奴はちゃんと見てるから』



メンバーに選ばれた日、桐沢君は私にそう言った。

じゃあ、マホも…。


「あの頃はいつも楽しそうだったけど、今は心を閉ざしてるし、瞳も暗く沈んでる。…力になれないかもしれないけれど、私はあの時のゆずがいい。何があったか話してくれないかな…?」


自分の事のように必死になるマホ。

桐沢君がマホを好きになった気持ちがわかる気がした。



本当に話していいのか、不安になった。

心の傷はかなり深い。

話した事で楽になれるとは限らない。



経験した痛みがまたよみがえる…。



「あ、でも…。無理して話そうとしなくていいから!」


慌てたようにマホが言った。