ホームルームが終わり、クラス中が帰り支度を始める。
「サエ、部活いこー」
「そうだねー。大会近いから頑張らないとね!」
カズミとサエの声が聞こえてくる。
多分、私に聞こえるようにわざと大きな声で言ったのだろう。
顔を上げる事もなく、黙々と帰り支度を済ませて、私は教室を出る。
「あ、柚香ちゃん。一緒に帰らない?」
「え?」
出たところで、後ろからマホちゃんに呼び止められる。
「途中まで一緒でしょ?」
「うん…。でも部活は…?」
「今日は男子部お休みなの」
「そっか…」
頷くと、マホちゃんは嬉しそうに微笑んだ。



