私は空いていた端っこの席に座る。
新しいクラスになって、みんな新しい気持ちで楽しそうなのに…。
この場から逃げ出したかった。
「隣り、いいかな?」
「え…?」
俯きかげんでため息を付いていた私に声をかけてきた女の子。
長いストレートの綺麗な髪。
翠と同じ中学校出身で、男子バスケ部マネージャーのマホちゃんだった。
「よう。同じクラスなんだな。よろしく」
「桐沢君…」
マホちゃんの隣りに立っていた桐沢君。
「あ、よろしくね。マホちゃんも桐沢君も…」
予想外の展開に唖然としちゃったけど、慌てて私は笑顔で言った。



