バチが当たったのかもしれない。
自分の立場をわきまえないで、欲を出そうとしたから。
私は光を望まないで、ずっと暗闇の中でひっそりとしているべきだったんだ…。
モルという光がいなくなった今、夜明けへと続いていた道は見えなくなった。
「…気がついた?」
「…ん…」
目を開けると、そこは保健室だった。
真っ白な天井が視界に飛び込んでくる。
「…私…」
「あ、まだ無理しちゃダメよ」
起き上がろうとしたら、保健の先生に止められた。
頭に包帯が巻いてある。
「びっくりしたでしょう?でも、傷は大した事なかったから大丈夫よ。寝不足による貧血でもあるみたいだし、ゆっくり寝てなさい」
「…でも…」
「後で、豊川さん来ると思うから、それまで寝てなさい」
…マホにまた心配かけちゃった…。
それと、虎鉄。
私、虎鉄に保健室まで運んでもらっちゃったんだよね…?



