「ここ…」 「秘密の場所だから学校の奴には教えるなよ?ほら」 自転車を止めてゴールを見つめていた私。 それを見ていた桐沢君は私にバスケットボールを投げた。 パシッとボールを受け止めると、桐沢君は頷いた。 「誰の目も気にする事なく、バスケができる。本当はずっとやりたかったんだろ?」 「…!」 『バスケットは好き?』 モルにもう一度聞かれたとしたら、今度は迷わず答えられるかもしれない。 やっぱり、大好きです…と…。