…あの会長が嫌み一つ言わないなんて… 『明日、雨が降る!』 「…いや、明日降水確率0だし。」 ……ハッ! 慌てて我に返りました。 思わず、思ったことが声になって、漏れちゃっていたみたいです。 恐る恐る伺った会長の顔色は、案外普通で安心。 『……。』 ため息をつきたいけどつけない、この状況。 私は、いつになったら会長から解放されるのでしょうか。 「…にがっ。」 会長が、眉間にシワを寄せながら一言。 …まぁ、なんだかんだ言って、ちゃんと飲んでくれるのは、 会長の優しさなのかもしれません。