歴史の星空に飛び込んで



***


「未来から来たんです。私」

「未来……?」


ほ、ほら!やっぱりピンと来てないよ沖田さんっ!
だから言いたくなかったんだ!


泣きそうになりながら頷くと、沖田さんは困ったように首を傾げた。


「だからそんな格好してるんですか」


ああ、制服のことね、もう、慣れたかな。


「はい、150年後の日本は着物をあまり着ません」

「へぇ……信じられないですね」

「信じるって言ってくれたくせに!」

「いや、信じます。合点がいきました。桂小五郎があなたを近くに置いたことと、池田屋に行かせたことの理由が」