ちょっと悲しくて俯くと、沖田さんのうろたえるのがわかった。


「や、でも、守りますから」

「え?」



守りますからとニッコリ笑った沖田さん。

頬が赤くなるのが抑えられなくて、下を向くと、沖田さんは「どうかしましたか?」って。

沖田さんって天然なのか、と疑いたくなった。



「教えてくれませんか、どうしてあなたが池田屋にいたのか」




沖田さんの声は真剣だ。

そして、池田屋という単語に、私は昨夜の情景を思い出して目をかたくつぶった。


「……菅野さんは前、何も知らないと言っていました。

菅野さんは、一体、何者なんですか?」