「土方さんって可愛い句を考えるんですね」

「忘れろ」



真っ赤になりながら私から句集を取り上げ土方さんは私を睨む。


「一番好きな句はなんですか?」

「え?ああ、そうだな……って流すな!お前一応捕まってんだからそれらしくしろよ!」

「っぷ……あはははは!」



まさかお腹を抱えて笑う日が来るとは、

彼等には、未来から来たことを話していない。


だって、

また桂さんみたいに、利用とか、そんな風には思われたくなかったから。



「お、お前もう、ちょ、総司のとこ行ってろ!」

「え、追い出すんですか」

「いーから!行けって!」