「わわわ、わた、私、誰か呼んで来ますっっ!!」


落ちつくなんてできなくて、急いで部屋を飛び出した。


桃のいなくなった後で、斎藤は沖田の額に触れる。

確かに凄い熱だった。


「日中縁側で寝ているから、熱射病にでもなったんだろう」

「あはは……そうですね…げほっ」

「咳は、なんだ?風邪か?」

「斎藤さん」

「?」

「私の心配してくれてるんですか」


ふにゃりと笑った沖田に、斎藤は思いっきり嫌な顔をした。


「……あんた、彼女には汚い物を見せたくなかったんじゃなかったのか?」

「あはは、駄目でした。まさか彼女がここにいるなんて」