一八六四年六月五日。 池田屋事件。 この事件は、新撰組の名を広める事件となった。 「……………」 バタン!! 大きな音に、ビクッと肩を揺らした。 「沖田さん!?」 グラリと沖田さんが倒れていったのだ。 斎藤さんの腕から飛び出して、床に崩れ落ちた沖田さんに縋り付く。 「沖田さん!ちょっ!大丈夫ですか!?」 ゼエハアと荒い息をする沖田さん、額に触れるとすごい熱だった。 「さささ斎藤さん!!ど、どうしたら、いいですか」 「落ちつけ、とりあえず」