月の光りが、沖田さんを影にする。
「……沖田さん…」
血生臭い臭い、この倒れている彼等は、沖田さんによって斬り倒されたんだ。
「………………」
よろりと立ち上がり一歩踏み出す。
「……かっはっ…」
「きゃあ!!」
足元から聞こえた苦しげな声、そして、手が伸びてきて、私の足に絡み付く。
血を吐いてる。
「お、のれ、新撰組!」
ゆらりと沖田さんがこちらに向かってきた。
けだるそうに刀を持つ腕をぶらりとさせて、一歩一歩近付いてくる。
「お前、たちは、後悔するさ、今日のことを……日本は、変わる……!」
メニュー