そして、沖田が応戦していた二階は、 「……げほっ…」 静かになった私の暗闇、もう目を開けていいのか駄目なのか、教えてくれる何かもなくて 私は、恐怖の中ではあるが縮こめていた体の力を抜き、赤ちゃんみたいに手を伸ばした。 「沖田さん……」 「……………げほっ…」 斬り合っている様子もない。 何もかも終わったような、そんな静けさがある。 「もう目を開けてもいいですか……?」 「………げほっ…げほっ、…いいよ」 この、辛そうな咳は沖田さんのもの? ゆっくり瞳を開けて、沖田さんを探した。