「助けて」と言う声が耳から頭から離れない。
消えた少女を町の中で巡察中探すも、自分が変だとわかっていて、
沖田はため息を一つ落とした。
いったいどうしたっていうのだろう自分は。
助けを求められたのに、助けられなかった。
彼女は無事だろうか。
どうか無事であって欲しい。
人はすぐに死んでしまう。
はかなすぎて脆すぎて、弱くて
ピタッと止まってしまった足に、苦笑して、それからいつもの笑みを浮かべた。
「ん?そんなところでどうした?」
「あ、佐之さん、土方さんが幹部集めろって」
「お!ついに古高が薄情したか」