綺麗な黒髪に、切れ長の瞳が私を捕らえる。
「……桂はどこだ」
「え!?」
桂さんを探してるんだこの人。というか多分新撰組の人。
いくら馬鹿でも名前くらいは聞いたことがあった。
あとはよろしくって彼は言っていたし
なんやかんやで側においてやるって言ってた人だし
現在進行形でそれは嘘っぽいけど。
とりあえず知らないって言うのがいい気がする!
「知りません!」
「お前嘘が下手くそだな」
「ふえ!?」
な、なんでバレたの
「なんでバレたのって顔してますね」
クスクスと笑いながら優しい雰囲気を纏った、新撰組のお仲間さんもやって来た。