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久坂さんは信じれるんじゃないかって、思ったとたん、
少しだけ気分が軽くなった。
思ったら一直線なんだもん私。
「そろそろ帰るか、日も暮れて来た」
「うん」
イカ焼をパクパクと食べてしまって、綻ぶように笑った。
長州藩邸に着くと、桂さんは出かける用意をしていて、彼の顔を見ると、少しまた気分が落ちる。
「君も来るだろう?」
大小の刀を腰にさしながら、桂さんは私に視線を向けた。
池田屋にだろう。
遠慮もできなくてコクりと頷いた。
あ、そうだ
「宵々山凄く楽しかったです。ありがとうございました」

