歴史の星空に飛び込んで



***

久坂さんは信じれるんじゃないかって、思ったとたん、

少しだけ気分が軽くなった。


思ったら一直線なんだもん私。



「そろそろ帰るか、日も暮れて来た」

「うん」


イカ焼をパクパクと食べてしまって、綻ぶように笑った。


長州藩邸に着くと、桂さんは出かける用意をしていて、彼の顔を見ると、少しまた気分が落ちる。



「君も来るだろう?」


大小の刀を腰にさしながら、桂さんは私に視線を向けた。

池田屋にだろう。


遠慮もできなくてコクりと頷いた。

あ、そうだ


「宵々山凄く楽しかったです。ありがとうございました」