これは、困った。
今多分私顔真っ赤だし、
沖田さんの手が私の肩と腰を抱いて、どう頑張ったって抜け出せそうにないし、
しかも沖田さんってば私の首に顔を埋める始末。
「お、沖田さんっ」
「菅野さんって本当気持ちいいですねえ」
「ひぁっ、そこで話さないで下さい!」
くっくっくっ
ってやっぱり沖田さん笑ってるし!!
「か、からかうなんて酷いです!」
「菅野さんの反応がいいからつい」
「だから話さないで下さいってば!」
「ふふっ」
「っっ、今のわざと息吹きかけたでしょう!」
「おい、匿ってもらってる家でいちゃついてんじゃねーよ」
「!!」
「土方さんじゃないですか!」
沖田さんが顔を上げた先、
後ろに土方さんがいるの!?
本当に勢いにまかせてガバッと沖田さんから離れると、よろけて後ろに倒れかけた。
「馬鹿、気をつけろ」
倒れることはなく、肩を支えられ、振り向くと案の定そこには土方さん。
お、鬼副長だわ。
「ありがとう、ございます…っ」
「ん」
土方さん、沖田さんと私のこと見たんだよね……、
うわ、すっごい恥ずかしいんだけど。
てか、洋装!!
「土方さんその服どうしたんです?」
沖田さんは私の手をひきながらにこにこと土方さんに話しかける。
「あ?これか?これはなぁ、」
自分が興味あることは熱心に教えてくれるよね、土方さん。
似合ってるだろ?という土方さんに私も沖田さんも無言で笑顔もつけて頷いた。

