「ぅぅ…」

「泣かないで下さいよ、菅野さん」

「だっ、て、…」


ぐりぐりと頬を歪められて、うぐうぐと唸る。
ううう、沖田さん楽しんでるよう



「ね、だから、菅野さんは私の道標でいて下さい」

「ぅう、はいぃ」



ペたりと沖田さんとおでこが合わさって、沖田さんの楽しそうな笑顔が目前に広がった。



「好きですよ、菅野さん」

「はいっ、私も大好きですっ」



あ、沖田さんも顔赤くなった。

でもずっと笑ってるんだもん。私こんなに必死なのに、急すぎるよ沖田さんの馬、、……っ!?


なんで沖田さん目を閉じてるの…?
唇に感じるのは…?

これって!これって!キスだよ!山崎さんの時もこうだった!!


「んんっ!」


嬉しいんだけど!
一回!一回心の準備が必要です!

たんまたんま!

ああっ!たんまって久しぶりに使った!

じゃなくて!



思考回路爆発していると、沖田さんがパッと離れた。

その表情は怪訝。

私の頬からも手を離して口を開いた。


「山崎さんともしたくせに」

「あ、あれは……!」



沖田さん根に持ってらっしゃるわ!




「……まぁ、」


ふわっと沖田さんは笑った。


「いいですけど。それに癖になりそうですし」

「!?」




これからどうしようフラグたったようです。