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はらり、はらり、桜の花びらが綺麗だ。
私は、戻って来た。一年後のこの場所に。
新撰組屯所、門をくぐると胸がドキドキと高鳴り出した。
自分を落ち着かせるために私は屯所の庭にある桜の木に手をつけた。
桜吹雪が私を飾ってくれる。
沖田さん、
みなさん、どうか私を受け入れて…………
「なんで、………菅野さん」
桜の木を見上げる私の思考が止まった。
涙が溢れそう。
ずっと聞きたかったその声。
「お、おき……!」
振り返ろうとした瞬間、私の体があの時感じた温もりに包まれた。
桜吹雪が風に流れていく。
抱きしめてくれるこの腕、この感覚、香り、
沖田さんだ…………!
泣いちゃいそうだよぉ
愛しい、
時を越えて恋をした。
愛しい愛しい恋をした。
君を知らない日々はもう考えられないの。
愛しいが溢れ出して止まらない。
「沖田さんの側にいたいんです」

