「連れて行ってやろうか?」

「結構ですよ久坂さんなんて!」

「は!?人が親切に言ってやってんのに……
ていうかこっちこそ御免だ!」

「ムカつく!」



武士道っともんはこの久坂玄瑞には備わってないのかこのやろう!

立ち上がって久坂さんにあっかんべーとしてやった。


「お手洗い行って来ます」

「お手洗いやったら外出て右曲がっとくれやす

ほんならよおわかる思います」

「ありがとう幾松さん!」



ムッと怒った久坂さんから逃げるように部屋を飛び出した。

久坂玄瑞。彼もまた、歴史に名を残す人物だって、さっき下の名前を名乗られて気がついた。


おまえもか!って叫びたくなったくらい。