ああなんか頭がおかしくなりそうだ。


「じゃあやっぱり黒幕は桂さんってことね」

「…………」


キタジ君は一瞬ビクッとしてそれから脱力したように俯いた。
いつのまにか正座してるし。



バレたー、とか思ってるのかな。


「心配しないでキタジ君。私この状況慣れてるから、そんなに落ち込まなくていいよ」


って私なんでキタジ君フォローしてるんだか。

自分に呆れながら立ち上がった。



「ということで私は帰らせて頂きます」

「!!……ま、って」


お座敷を出ようとしたら、グイッとキタジ君の手が私の手をひいた。