帰りたい。 もしかしたら帰れるかもしれないという事の運びが、私の胸を高鳴らす。 維新を起こした人が、言ったんだ。 大丈夫な気がする。 そう安堵した。 *** 「祇園祭!」 幾松さんとこのお座敷で、桂さんと久坂さんと、幾松さんと私で、楽しく飲もう!って話しになった。 未成年だぜ! おっと?江戸時代には大日本帝国憲法はなかったっけ? まあ飲めない私は食べ物だけに集中してお話を聞く。 話題は祇園祭の話しになった。 「祇園祭知ってます!まだまだ150年後も続いてますから!」