“生まれ変われたら一緒になろうね” 手紙にはちゃんとそう書いてあった。』 * 「という感じの話しだった」 桂が話し終わると、周りがジーンと感動していた。 「みよ子ちゃん、せつないわぁ」 幾松は涼香に背中を摩られながら泣いてるし、 涼香に至っては男泣きだし。 キタジも頬を染めていた。 「たかが物語だろう、それに大道過ぎやしないか?」 なんて言ったら桂はそく睨まれてヘラッと苦笑を浮かべた。 だって未来の手がかり全然つかめなかったし、とかまだぼやきながら。