「悪い虫?」
「主に平隊士だな。俺は知ってるぜ〜、斎藤おまえも結構この件には貢献してるだろう」
なに、なになにそれ………。
「桃はしらんでええんちゃう。感謝なら他の形で返してるやろ。」
な、なにそれ。
山崎さんにくしゃりと頭を撫でられ私は何も言えなかった。
「左之の情報網はいったいなんなわけ」
「そりゃあ島原に行ったら何でも話し入ってくらあ」
「共通点全くない気するねんけど……」
「ははは、まー菅野よ、俺の相手考えといてよ」
「お断りします」
くしゃりと笑う原田さん、
私はため息をひとつ、知らず知らずに落としていた。