逃げの小五郎は今日も抜かずに逃げる。 彼が逃げるのに首を傾げる者もいた。 彼の刀は神道無念流免許皆伝だ。 いわば剣豪。 新撰組局長も、「手も足もだせなかった」というほどだったとか なぜ逃げるのかをとうと、彼はいつも笑ってごまかす。 決して刀を抜かない彼 後に維新の三傑と呼ばれる立役者。 桂小五郎は今日も闇に溶け混んでいった。