「どうしたんですか?」


名前を呼ぼうとしたら沖田さんが「しっ」と人差し指を自分の口元にたてた。


なんだろう。
変な緊張の中、沖田さんは襖の取っ手に手をそえて




スパッ!

「きゃあ!」

「わあっ!」



襖が開くと男の人と女の人が雪崩るように部屋に倒れ込んできた。


え!?何!?誰!?


驚きに声も出ない。




「何用ですか」

「あはは、案外勘のいい旦那さんだなぁ」

「痛い〜肘擦りむいてしもたわぁ」




…………………………いったいこの状況何!?