こうなるとは半分わかってたさ。

長州邸に連れていかれた私は半笑いで桂小五郎さんと再開した。


「お帰り菅野君」

「とっても大変な目にあいましたからのただいま」


桂さんは少し品のいい一室で卓の上で書き物をしていた。


見ずからの名を手紙で木圭と名乗ってるところは秘密の文通だろうか。

幾松さんへの恋文かクノヤロウ。


私は久坂さんに強引に座らされ嫌々桂さんと目を合わせた。



「君を信用するに足りすぎる期間だった」

「試してたんですか!?」



桂さんは苦笑を浮かべる。