結局私は歴史も変えられないくらい無力で 泣くしか出来なかった。 それでも時間は待ってくれなくて、そろそろ日が出てくる時間。 山崎さんに手を引っ張られながら屯所に帰る。 その間、ずっと隣に沖田さんがいたけれど一つも話さなかった。 というより話せなかった。 斎藤さんはもともと寡黙だからね。 屯所に着いた頃には空が少し明るくなりかけていて、私は急いであの部屋に帰った。 それから、土方さんが黙認してくれたから何もなく、 一日がまた始まった。