久坂さんの刀が沖田さんの頬を掠めた。


「いや……!!」



沖田さん!!

沖田さんが!!

思わず走り出していた。

山崎さんも斎藤さんも振り切って、


沖田さんの綺麗な顔に傷なんて、ダメ。

いやそーゆう問題ではないのだけれど、



血とか、やっぱり見たくない



だからもうやめて欲しかった。
見てられない。


二人とも強いから今はギリギリかすり傷程度、
でもこれで済んでるのなんて今のうちだけだきっと



自分から白刃の中飛び込んでいくのなんて本当に馬鹿だと思う。

でも、




「久坂さん、おとなしく捕まってよ馬鹿!」