歴史の星空に飛び込んで



橘さんはクスリと笑みを浮かべ、追って来た人達は橘さんに向ける刀をカチャリと持ち直した。


パチパチと瞬きを繰り返す。



かかかかか、かか、刀っ!!

刀は人を殺せる道具で、今は銃刀法禁止の日本。見る機会なんかないんだもん。いつ見たってあの銀の刃に慣れる日は来ない。



じりっと私は後退りして、沖田さんはスクッと立ち上がった。



「……どうしてこの部屋に来たのですか?」

「菅野桃に話しがあるから」

「!?」




サア―――――ァ…と血の気が引いた気がした。

長州の、間者、が、私に、はなし……?