土方さんは盛大なため息を落としてから私を見直した。
「縄は解く。だが一週間謹慎だ」
「へ？」
「お前は新撰組の人間として置いてるから当たり前の処置だ」
ついつい緩みそうになった頬を慌てて引き締めて「はい。すみませんでした」と返事をかえした。
すぐに土方さんは視線を沖田さんに向けて、声をかける。
「総司、菅野の縄解いてもう部屋に戻れ」
「承知しました」
沖田さんはクスクスもうむしろ笑ってる。
土方さん優しいもんね。
颯爽と帰ってしまった土方さんを見送り、私は少しだけ綻んだ。
キラキラした世界にまだいられるみたい。
