「斎藤さんってば」
無視無視無視!!あーもう。
「……心配無用だ。少しで沖田さんが来る」
「何ですか何ですか?私の話しですか?」
あ、来たね。
フンと鼻息を荒げてまたゴロリと俯せた。
「……なんでもない」
「えぇー!私には内緒ってことですか?」
「大したことではない。次頼んだ」
「気になるなー。……て、斎藤さんもう行っちゃったー。菅野さんー、いったい何の話しをしてたんですー?」
「なんでそんなに気分よさそうなんですか」
ガッと障子が開いて部屋に外の太陽光が入ってきた。
眩しさに体を起こして目を細める。