「そんなことより腹減った!」
「ちょっとは食い気を抑えろよ佐之?」
お腹空いてると煩いのは原田佐之助さんで、それを宥めているのが永倉新八さん
「あなたもお腹空いてるでしょう」
「そうだ、菅野さんの分もご飯用意しないと」
優しいのは井上源三郎さんと藤堂平助さん
「あとあの人が武田先生で、あの人が三木先生で、あの人が鈴木さんで」
と、わかりやすく沖田さんが教えてくれて、私は何となくフムフムと聞いていた。
彼等が新撰組で
「で、あの真ん中の人が、新撰組筆頭局長、近藤勇先生です」
幕末の日本を疾風の如く駆け抜けた武士だなんて、私にはさっぱり予想がつかなかった。