か、からかわれた!!
半分泣きながら沖田さんをバシッと叩くと、沖田さんは困ったように笑う。
「……早く帰れるといいですね」
沖田さんは、
今私が帰りたくて星を見上げていたと思っているのかな
「違いますよ」
「え?」
「私、帰りたいけど、でも、」
沖田さんの瞳が真っすぐと私の視線に絡み、互いの時間が重なった。
「ここに居たいって、少し思っちゃったんです……」
「………………っえ!?」
え、って驚き過ぎでしょう!っていうくらい沖田さんは驚いて身を後ろの柱にぶつけた。
その時の音がゴンッと痛そうで私までビックリする。

