歴史の星空に飛び込んで



ああ、と納得して沖田さんの腕の中から土方さんを見上げた。


「なんだよ」

「私もしかしたら男の人に免疫があまりないのでわからないんですが、この状況って普通ですか?」


いっこうに離れない沖田さん。
いい加減心臓がもたないと思う。


「……さぁな」


不適に笑いながら土方さんは言った。

「普通ですよ、普通」

「本当ですか?幕末の男の人は、そうなのかなー」


普通ではないと思うけれど。



とりあえず駄目だ。


「顔が赤いぜ?」

「うう……」


痛いところつかれて身を縮こめた。

心臓が激しく脈打つのも、
顔が赤いのも、全部沖田さんが必要以上に触れてくるせい。