歴史の星空に飛び込んで



それから、雪哉と名乗った彼女と別れて、私と沖田さんは再び京の町を歩き出した。


静かな小路を歩きながら、隣に歩く沖田さんを見上げる。


「沖田さん」

「はい」

「そういえば、どうしてさっき武器を沢山持ってる人だってわかったんですか?」


さっき、巡察中にどうみても商人な感じだったお兄さん

どうして沖田さんはわかったんだろうって思った。


「ああ、足ですよ」

「足?」

「武士は左に刀をさすでしょう?だから左足だけ大きくなるんですよ」

「そうなんですか」


ふと沖田さんの足を見た。

そんな私に気付いて沖田さんが立ち止まって私に左足を見せてくれる。