驚きに顔を上げると土方歳三と目が合った。
「俺達は新撰組だ。
桂がいたあの場にいたお前の身柄を暫し預からせてもらう。
縄は解いたが、
俺達から逃げれると思うなよ」
その場を弾圧するかのような土方さんの物言いに私は息を呑んだ。
「私は沖田総司です。私と、そこの斎藤さんであなたを監視させてもらいますね」
ニッコリと笑った沖田さんに、相変わらず無表情でそれでも私を見据える斎藤さん
「まぁ、後はアホな奴ばっかだ。だからって舐めた真似するんじゃねえぞ」
強い物腰の土方さんを睨むと、土方さんは私を睨み返して沖田さんに、視線を向けた。

