そしてあの桂さんと幾松さんのいたお座敷にいたわけだ。 本も一緒にタイムスリップとかしてたりしないだろうか。 んー、それについては考えても仕方ないことで、やっぱり外に出ないと何も始まらない。 「……あれ?菅野さん、こんなところで何してるんですか?」 ビクッ! 縁側を歩いて来た沖田さんm私の驚きように苦笑を浮かべた。 「沖田さん」 「本当、いっつも全然気付きませんよね」 「考え事してたんですもん」 「考え事?」 沖田さんは私の隣に腰かけながら、さっきまで私が見ていた夜空を見上げた。