ラスト・ゲーム




─パスッ…!!



ボールが、ゴールの網に…擦れる音。







″俺の全て″を、ゴールは受け入れてくれたんだ。





─涙が、頬を伝う。







…俺、バスケをやってて、よかった。





バスケをやってたから、みんなに出会えた。



バスケをやってたから…暗闇から抜け出せたんだ。





俺に、バスケを教えてくれて…





ありがとう、親父。






伝った涙を拭って見上げた、窓からのぞく青い空。

それは今までに見たことがないほど…透き通っていた。