「…せーのだぞ!裏切るなよ!特に旭!」



放課後、教室の私とキヨちゃんの席で、それは行われていた。



「うるっさい!裏切らないっつうの!じゃあ行くよ、せーのっ!」



カゲをぶん殴り、旭が声高らかに言う。私とキヨちゃんも、手元のそれをポンと出した。



「ギェェェ!マッキー、学年3位!?すっげえ!ってか美和ちゃんも学年20位圏内だしっ!」



「ことら、かじあさ、三桁。」



そう。私達が同時に出したのはこの間の期末テストの順位表。



「見事に全部赤点ギリだね旭。」



「テヘ!美和が入院してる間、勉強見てくれる人いなくて。」



いや、『テヘ』じゃないよ。