鞄から財布を取り出そうとすると、課長は「いいから」と手を振っていて。



「でも……」


「大丈夫だって。それなりに会社から貰ってるし、拓海からも預かったし?」



課長はそう言って微笑むとレジで会計をしてくれていて。


真央と顔を見合わせると、先に外へ出た。





課長が出てくると2人で



「「ごちそうさまでした」」



お辞儀をすると「いえいえ」と笑っていて。



「また今度は4人で飲もうか」


「「はい」」



2人で大きく頷いた。



私達を見ていた課長はなぜか頬をポリポリ掻きながら「だけど……」と小さな声で