「いいですよ、名前で」 「じゃあ、こんなプライベートな時だけ」 課長の話も聞きたいと思った私は、名前で呼ばれる事を了承すると 片目を瞑った課長はちょっといたずらっ子のような顔をしていて、『課長』という肩書を持つけど23歳の男性で年相応に見えた。 真央も同じ事を思ったのだろう。 「じゃあ上原さんは今付き合ってる彼女いるんですか?」 さっそく質問攻撃を仕掛ける。 課長は頭をポリポリ掻きながらもプライベートを話してくれた。