こんな形でバレるのなら、自分の口からはっきりと事実を告げればよかった。 真央ならもしかして…… 私の気持ちを汲んでくれたかもしれないのに…… それに噂が広がっていると言う事は、拓海の立場も悪くなる。 20代後半で部長の役職まで実力で辿り着いている拓海がもし、この会社を辞めるようなことになれば…… それだけは絶対にダメだ。 拓海は私が必ず守る。 そのために私が出来る事…… 何なんだろうか? 空を見上げて、私はただこれからの事を考えていた。