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「おっはよ!空!」


「おはよう」



あれから何週間が経ち、空は退院した。


そして今日。クリスマスで修了式の今日が退院してから初めての登校。


最近、また更に寒くなった。


空の右手に繋がれた私の左手は空のコートのポケットの中に入っていて。


久しぶりの温もりに目頭が熱くなった。
……のは、なんとか誤魔化した。



「翔達、きっとびっくりするね」


「んー。内緒にしとるけんね」



今日、空が学校に来ることは私と先生達しか知らない。


悪戯好きな空の提案。



「あー!楽しみだなぁ」


「愛、俺に似て来たんやない?」



そうかな?



「ふふっ」



こうやって普通に会話していることが幸せ過ぎて、思わず笑ってしまう。