三浦先生:「…。すまない…。…ありがとう吉崎。そして、卒業おめでとう。」




優しく微笑んだその三浦先生の笑顔は、凄く辛そうに見えた。




「3年間、お世話になりました。」





心の中で、ごめんなさいと謝って、数学準備室のドアを閉めた。

















ピカピカと光る携帯に気付き、パカッと開けると、メールが届いていた。





真梨奈から、「もう屋上にいるから、おいでよ!」って…。





フウッと息をついて、屋上へと歩き出した。